ご焼香は、葬儀に参加したら行われることが非常に多いと言える行為です。ただ、この行為は一つだけではなくいくつかのスタイルがあり、行い方も違っています。なので、葬儀に参加する前には種類について知っていれば、慌てることが少なくなります。
第一に順番を待って、立ちながら行うスタイルは立礼焼香と呼ばれていて、規模の大きいところで主に行われるスタイルです。行うところが畳のあるところでは座りながら行うというやり方が多くなります。これは座礼焼香という方法ですが、正座をしてグーにした手で体を動かした後、一礼をしてからご焼香を行います。
参加している人が少ないという場合は回し焼香といって、お坊さんがお経を唱えている最中に回ってきた香炉で行うというタイプも実在しています。これは盆に乗せられた状態で航路が回ってくるというのが特徴的です。
葬儀の際、参列するとご焼香を行いますが、それには訳があります。それは、香を焚くことで供養の一つになるからです。また、他にも理由があります。それは、香の香りで遺体の腐敗臭を消す効果があるからです。特に、高温で多湿の地域では、腐敗の進行が速いため、これが重宝されています。
また、今でこそ、ドライアイスで遺体の腐敗を進める事を防ぐ事が出来ますが、まだ、ドライアイスが無かった頃は遺体が匂ってくる事を防ぐために使われていたそうです。通夜から葬儀までの間、線香やろうそくを絶やさないようにしていたのも、故人を偲ぶための時間だけではなく、遺体臭を消すために絶やさないようになっていたとも言われます。
焼香をする事、それから香を焚くことは、昔から臭いを消すため等、実用的な意味合いが含まれていたことも知っておきましょう。